運転免許の更新と視力
2014.02.23
「運転免許の更新が近いので、眼鏡屋さんに行ったら、眼科受診を勧められました。」という方や、「自動車教習所の視力検査で免許更新または取得の基準に足りないと言われました。」という方がクリニックを受診されることがよくあります。
その場合、まずは視力を検査して、なぜ視力が基準に満たないか?を検査します。単なる屈折異常の場合は眼鏡やコンタクトレンズで問題解決です。疾患がある場合は治療となります。こう書くと当たり前ですよね?でも、そこでいろいろと悩みを抱える方が出てきます。
まずは、眼鏡。視力は基準以下ですが、本人は見えないという自覚がなく、眼鏡をかけたくないという場合は少なくないです。「夜だって問題なく運転できるから」と。そうおっしゃられても、規則通りの視力がなければ免許は取れませんし、何よりそういう方が街中を運転していると危険ですよね?「免許用に簡単に作って、検査が終わったら使用しない」と、最初から決めている方も少なくないです。何のための視力検査なのかを考えて、ご自分と周囲の方の安全のために眼鏡を使用されることをお勧めいたします。
次に手術。白内障など手術をすれば視力が改善することがほぼ明らかな場合でも、なるべくしたくないというのは人情ですね。特に眼鏡では免許更新がギリギリ、検査に行ってみないとわからない・・・という場合です。お金をかけて眼鏡をつくり、検査に合格しなかったら手術?!その場合、術後は眼鏡を作り直しになります。では、最初から手術?うーん。という場合です。お体が健康で手術に差支えのない方は、近い将来のことも考えて手術を決断されることもよい方法かと思いますが、やはり悩ましいところですね。
いずれにしても生活上「よく見える」ということはとても大切です。ご本人にとって一番良い方法を考えるお手伝いをさせていただきます。