松本アイクリニック(松本眼科):茨城県龍ヶ崎市(眼科・眼医者)

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常陽リビング掲載記事 第9回~網膜静脈閉塞症~

2011.03.05

2011.3.5 常陽リビング「リビングクリニックQ and A」に掲載されました。

今回の話題は網膜静脈閉塞症です。突然の視力低下を起こす疾患ですが、意外に多く、めずらしい疾患ではありません。動脈硬化など危険因子に心当たりのある方は予防が大切で、発症してしまった場合には合併症の予防が大切です。

以下、掲載記事です。

 

Q:75歳女性です。今朝起きたら、左目がぼやけています。黒いゴミのようなものも見えます。よく見ると真中よりも下側が見えにくいようです。眼科で静脈閉塞症と診断されました。どのような疾患ですか?

A:突然、視野の一部分が見えにくくなる疾患はいくつかあります。網膜静脈閉塞症はその中の一つで、網膜の静脈の全部または一部が閉塞して、あふれた血液が網膜に広がった状態です。一部の閉塞であれば視野の一部分、全部であると全体が見えにくくなります。出血の生じた部分が視力にあまり関係のない所であると気付かないこともあります。

この疾患の危険因子は、高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙、不整脈などです。血管の閉塞部分を直接治療することはできないので、薬で血液の循環を良くする治療を行います。あふれた血液で網膜に浮腫(むくみ)を生じる場合、眼内への薬物注入(注射)、レーザー治療や手術を行うこともあります。循環が悪くなった網膜にはのちに新生血管という出血しやすい血管ができてきます。これを予防するためにレーザー治療を行うこともあります。

網膜の障害を最小限にとどめるために、過去にたくさんの治療法が開発され、行われてきましたが、あまり効果がなく今では行われなくなった治療法もあります。治療効果には個人差があります。眼科への定期的な通院と、病状に合わせた検査や投薬、危険因子のコントロールが必要です。


 

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