松本アイクリニック(松本眼科):茨城県龍ヶ崎市(眼科・眼医者)

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学校健診で視力低下のあったお子さんへ

2011.05.27

新学期がはじまって2か月が経過しました。みなさん楽しく学校へ通学されていることと思います。さて、新学期には学校で視力検査があります。その結果1.0の視力がでなかったお子さんには、眼科での再検査を勧める用紙が保護者のみなさんに配られます。さあ、この用紙、どうするのがよいのでしょうか?

「遠視は目がよくて、近視は目が悪い」と思われている方がいますが、「遠視」でも「近視」でも視力がでないことがあり、適切なメガネを使用しないと視力の発達が妨げられる可能性があります。また、左右の視力に大きな差があるまま放置しておくと一方の目を使わなくなってしまうこともあります。ですから、視力不良のお子さんは眼科で検査を受けて、適切なメガネを合わせるなど、屈折矯正を行う必要があります。生活に必要な視力を確保することが、勉強にも運動にも大切です。外見を過度に気にするなどの理由からメガネをかける時期を逸すると、将来に影響を及ぼすこともあります。未成年のお子さんにメガネをかけさせたくないために、手術やコンタクトレンズを希望する方がありますが、これらにはふさわしい年齢や適応がありますので、眼科医にご相談ください。

一般的に学童期前のお子さんは、遠視の場合が多いのですが成長に伴って遠視は軽くなり近視へと変化していきます。したがって、小中学生のおこさんの屈折は年々変化することがめずらしくありません。このため、メガネをかけると近視が進むとか、かえって目が悪くなると信じているご両親がいて、お子さんにそのように話すため、お子さん自身がメガネをかけることを嫌がってしまうケースがあります。お子さんはご両親の影響を強く受けますので、このような言動はよくないと考えています。

よく、「仮性近視」といわれる状態は、本来の目の屈折状態と異なった状況にピントが固まってしまった状態です。この状況に気づかずにメガネを合わせてしまうと、その固まった状態から抜け出せなくなってしまいます。診断のためには、調節力を弱める点眼をして屈折を測定するなどの方法があります。

視力が1.0を切った場合、いろいろな屈折の状態が考えられますので、まずは眼科を受診して、診断を受けましょう。少しずつ視力が低下すると本人は気がつかないこともあります。まれですが、視力低下の影に意外な疾患が隠れていることもあります。


 

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