夏休み 目のけがにもご注意を!
2012.08.13
お子さんは夏休みですね。そして、お盆休みで、帰省・行楽を楽しんでいらっしゃる方も多いことと思います。
今回は、目のけがについてお話してみようと思います。よくあるトラブルとしては、打撲、異物や薬品の混入、そして紫外線による障害があります。
打撲は転倒・スポーツ・交通事故などにより起こります。鋭利な物が刺さると怖いですね。一瞬で大変なことになります。釣りに出かける方は、釣り針の行方にご注意ください。先が抜けにくくなっていますので目に刺さると大変です。一方で、ボールなどによる打撲(鈍的外傷)も眼内の出血、網膜の障害などを起こすことがあります。ひどくなると視神経が障害を受けたり、網膜剥離を生じたりして視力への大きな影響を生じることがありますので、強い打撲をしたら早い時期に眼科を受診しましょう。特に、直後に視力が低下して、なかなか回復しない場合は早期の受診が必要です。
異物や薬品の混入としては、小さな虫・花火の灰・金属の小さな欠片・コンタクトレンズの洗浄液で目に入れてはいけないもの・目薬に似た容器に入った水虫の薬などがあります。目に何かが入って痛みがあるときは、まず、清潔な水(水道水でかまいません)で洗い流しましょう。充分に洗って少し落ち着いたら、眼科への受診をお勧めいたします。異物感があっても異物が残っているとは限りません。異物や薬品が洗い流された後に症状が残っている場合もあります。無理にこすったりしないで眼科での確認が必要でしょう。
夏は紫外線が強いですから、普段あまり外に出ない方が一日中外で活動すると紫外線によって後で目が真っ赤に充血したり痛みやかすみが出たりすることがあります。軽いものは自然に治りますが、痛みが強い場合などは眼科での診察をお勧めいたします。サングラスや帽子で紫外線を防ぐのも効果的です。太陽などの強い光を直接見ると網膜に障害を起こしますのでお控えください。
楽しい時間を安全に過ごし、思わぬけがを負わないため、目の保護にも少し気を配っていただけたらと思います。
素敵な夏休みをお過ごしください。