今年の花粉症は?(3/4更新)
2021.01.15
今年のスギ、ヒノキ花粉の飛散量は昨年と比較して多いという予測でした。2月からの状況をみると、急に症状が出て、例年よりもつらいという患者さんが多いようです。
今月(3月)いっぱいはスギ花粉がたくさん飛散すると思いますので、薬による治療はもちろんですが、花粉を防ぐ取組みをお勧めいたします。また、ヒノキの花粉症の方は5月頃まで注意が必要です。
髪の長い方はまとめた方が花粉が付きにくいようです。毛糸やファーなどの「もこもこした」服や、静電気を発生する服は花粉がたくさんつきます。そのような服をさけ、家に入る前に花粉をはらうようにするとよいでしょう。帰宅後は手洗い、うがいなども有効です。マスク(鼻までしっかり覆いましょう)、花粉防止の眼鏡は有効です。コンタクトレンズを使用している場合、症状が強い間は眼鏡に変えた方がよいでしょう。
目のかゆみが強い方は、内服薬ではなく点眼薬がより有効です。まず点眼薬で治療を行い、それでも症状が治まらない場合に内服薬を併用するとよいでしょう。鼻の症状が治まらない場合は点鼻薬も有効です。患者さんの症状、年齢、既往歴などを考慮してお薬を選択しますのでご相談ください。点眼薬や点鼻薬を使用する場合、回数や時間が不適当になっている方が多くみられますが、必要な回数、時間間隔を守った方が効果が高く、無用な副作用がでにくいので、用法・容量を守りましょう。症状がでたら使うという使用方法だと症状が治まらないとお考え下さい。症状が出にくくなるように、時計を見て使用することをお勧めいたします。