コンタクトレンズに多いトラブル
2011.11.01
コンタクトレンズの使用開始年齢は、年々低下しています。最近では中学生の使用者もめずらしくありません。しかし、コンタクトレンズは医療用具ですので、正しく使用しないと思わぬトラブルを生じることがあります。では、どのようなトラブルが多いのでしょうか?
意外に思われるかもしれませんが、2週間交換タイプの使い捨てレンズでのトラブルが多くなっています。2週間交換タイプは、毎日の装用後に洗浄と保存が必要です。また、使用してもしなくても開封してから一定期間(標準で2週間。その方の目の状態によってはそれよりも短く)での交換が必須です。これを正しく行わないと、アレルギー性結膜炎や角結膜の感染症、キズなどを生じます。重篤な感染症を起こすと失明に至ることもあります。もちろん正しく使用すればこのようなトラブルは防げます。
また、インターネットや雑貨店で購入したおしゃれ用のカラーコンタクトレンズによるトラブルも後を絶ちません。個人個人の目にあったレンズを選択することなく購入したレンズをデリケートな目に使用するのはとても乱暴です。また、医療用具として認可を受けていないレンズは材質に問題がある場合もあります。正しい使用方法の指導を受ける機会もなく、定期検査も受けずに使用しているため、自覚症状が出たときには深刻な状況に陥っている場合もあります。
コンタクトレンズは医療用具です。眼科医による適切な検査、正しい処方をうけ、使用方法を守りましょう。そして定期検査により、大切な目の健康を守りましょう。