まぶたがピクピクするという主訴で眼科を受診される方がいます。多くの場合は「突然まぶたもしくは目の周りがピクピクし始めて、しばらくするとおさまりますが、しばらくするとまたピクピクしはじめる。」ということが数日から数週間続くものでミオキニアと呼ばれます。長い方では数か月続くこともあります。こういった症状のほとんどは治療をしなくてもおさまりますし、眼の障害につながることはありません。ストレスが原因であると考えられています。ストレスといっても深刻なものではなく、寝不足や疲れでも症状がでるようです。診察によりまつ毛が目にあたっている、異物が目に入っているなど刺激の原因となるものが見つかり、除去できることもあります。
しかし、眼が開けにくい、瞬きが思うようにできないなど症状が強いものはジズトニアと呼ばれ、大脳や中脳に原因があると考えられています。まぶしいという症状を訴えられる方が多くいます。この場合は、「ボツリヌスA毒素」という薬を目の周りに注射して筋肉の痙攣を抑える治療で楽になります。この治療は効果が切れたら繰り返し行う必要があります。