流行性角結膜炎(はやり目)の方が増えています
2011.11.29
流行性角結膜炎をご存じですか?昔から一般名「はやり目」といわれている結膜炎です。
症状の特徴は、ある日突然メヤニがべったりとでて、眼は真っ赤に充血し、痛痒いという、かかってしまうととても不快な結膜炎です。原因はアデノウイルスで、非常に感染力が高く、学校保健安全法で指定された感染症のため登校が禁止されています。大人の方でも、医療関係者、接客業の方や、高齢者や乳幼児に接する職業の方はお仕事を控える必要があります。以前は主に夏に多い感染症でしたが、最近では一年を通して患者さんがいらっしゃいます。当クリニックでも最近患者さんが散見され、季節の割には多いという印象です。
ご家族の一人が感染すると、家族内で移ってしまうことも少なくありません。外出から帰ったら手をよく洗い、普段から目をさわらないようにするなどの感染予防をお勧めします。診断は、特徴的な症状と眼所見に加え、外来で短時間で行える簡易検査キットがあります。たかが結膜炎と軽くみているうちにひどくなり、周囲の方に移してしまうこともありますので、メヤニがたくさんでるようになったら眼科を受診しましょう。