アレルギー(の症状は)ありませんか?
2024.03.27
花粉症の季節です。多くの方が、花粉症の症状で来院されます。
受診された方に、「お変わりありませんか?」「コンタクトレンズの調子はいかがですか?」「アレルギーは何かありませんか?」「かゆみはありませんか?」などと問いかけるようにしています。そこで「変わりありません」「痒みはありません」とおっしゃって診察をした後、帰り際に「花粉症の薬をください」「最近かゆいので薬をください」という話になることが、おそらくみなさんが想像するよりかなり多く繰り返されています。
’’花粉症’’は’’花粉’’に対するアレルギー疾患です。かゆみを主症状として、いろいろな症状がでます。目のかゆみがなくても、鼻だけに症状が出る方もいます。きまった季節に同じ症状が繰り返し生じることが特徴で、春にかぎらず夏や秋にもおこります。
季節性のアレルギー(花粉症)は、重度になると診察ではっきりとした証拠が見られますが、軽度から中等度の場合は変化が少なく、ご本人の症状や季節性の有無を考慮して診断、治療するようになります。また、他の疾患で来院された方にはその疾患に関する診察や検査を主におこないますので、症状を伝えていただかないと花粉症の有無はわからないことがあります。目の症状がある方には目薬が効果的です。花粉症の薬=飲み薬、ではありません。点眼薬も立派に機能します。
花粉症の自覚のある方、かゆみや異物感などがある方、鼻の症状がある方は、どうか診察の初めに教えてください。それにより適切な診察がスムーズに行えることになります。ご協力をお願いいたします。